ちぐさランダム924号

(ハワイ最新ニュース)楽園ハワイは老後も楽園か?? -元気な時はいいけど、傘寿を越えて何かあったら・・・-  内容:高齢者用リハビリ病院ザ・ビラ、デイケアセンター、日本人のためのシニア・フェア、NPOハワイシニアライフ協会10周年を迎えて、ザ・バスの料金変更

Sent on 09/30/17

     

 

  ちぐさランダム924号   

 

楽園ハワイは老後も楽園か??
ー元気な時はいいけど、傘寿を越えて何かあったら・・ー

 

(ハワイ最新ニュース)「傘寿 まり子」という漫画に人気がでているって・・よわい80歳が漫画の主人公になるってことは、その漫画を見る高齢者の占める割合が高いってことになり、「高齢者用漫画出現!」という日本の社会現象に、アンビリーバブル~!!

ストーリーは四世代で住んでいたまり子さんが、自分の居場所を失い家出を決行。ネットカフェで暮らし、ボーイフレンドを作ったりと、80歳とは思えない行動に高齢者問題を重ねている話だとか。実はまだ読んでいません。WEBを拝見したのみですが、ちょっと読みたい気がしてきました。

その中で、作者のおざわゆきさんが書いた「生き続けてたら、年寄りになって、その先にある 死んでても、生きてても どっちでもいい存在の自分・・」という言葉が身に沁みます。リタイア―した後の第二の人生が、どっちでもいい存在になるのはさみしい限り。

さて、ハワイのお年寄りは日本と比べてどうなのか、身近に介護のケースが発生し色々調べる機会がありました。日本では高齢者が人口の25%を占めますが、石川久展さんの「ハワイ州オアフ島における日系高齢者に対する支援や長期ケアの現状と課題」という論文によると、ハワイ州も人口に占める60歳以上の割合は、2010年で21.4%、2020年で26.1%と予想される高い数字。高齢者が多い人種は白人と日系人がダントツで、ハワイ州は全米でも高齢化が進んだ州だとか。

ここで医療保険や介護保険の日米比較など書き出すと終わらないし、アメリカはオバマケアーをどうするかでもめていて、日本から比べると初期の段階でモタモタお話にならないので、今回は病気快復後について取材してみました。

病状は回復したが、体のマヒが残ると、リハビリ病院に移って、理学療法士(PT:フィジカル・セラピスト)、作業療法士(OT:オキュペイショナル・セラピスト)、言語聴覚士(ST:スピーチセラピスト)などの治療を受けることになります。

   
  写真左:作業療法士による運動機能のセラピー 写真右:病室内で言語聴覚士とのセラピー

ハワイのリハビリ病院は数が限られていますが、今回リリハ通りにあり昔の名前はセント・フランシス病院、現在は改築されて高齢者対象のショートステイ用リハビリ施設となった「The Villas (ザ・ビラ)」を取材~!!

 

   
   写真左:ザ・ビラの正面玄関     写真右:ザ・ビラの病室の一つ

3階から5階まで全部で119室ある病室のうち4階の部屋を見学、シャワーとトイレ付きのオーシャンビューの個室だった~!

ここに2週間ほど入院をして、ST,OT,PTのセラピストがかかわり、帰宅しても暮らせるようにトレーニングします。

でもね、セラピストは皆英語族、スピーチセラピストが日系患者に接している様子を見ると、初級英会話教室にはいったみたい。英語が話せない患者さんにはどうしているの?って聞いたら、「皆さん英語がある程度話せるので、問題はあまりありません。」っていうんですが・・・英語が片言だったら、スピーチセラピーしてもらえない??

2週間後に退院しても自宅での一人暮らしは何かと心配なので、まず「パニック・ボタン」とでもいいましょうか、ネックレスのようなものを首から下げて、緊急時に通報できるシステムを利用することにしました。1か月60ドル程で3か月のお試し期間あり。

そして日中は、アダルト・デイケアと呼ばれる施設に、月から金曜朝7時半~夕方5時半通い、一定の期間、様々なサービスを受けるシステムを取り入れるケースがあります。The Villasに常駐するソーシャルワーカーからデイケア一覧表をもらいましたが、オアフ島で16箇所程しか見当たらないので、病院に確認したら、「少ないんですよぉ」だって。 

アメリカでは「自己責任」という価値観が一般的なために、日本の介護保険のような制度はなく、高齢者が支援や介護を必要とする場合は・・・高齢者が子供と同居する比率が5%程の「核家族」米国ですが、家族・友人・教会・隣人などが中心になってお世話したり、前もって購入したロングターム・ケアと呼ばれる個人的に購入する介護保険制度を使ったり、貯金を切り崩すなどの自己負担で切り抜けていかざるを得ません。今回は日本語を話すヘルパーさんに月~金の5日間毎日3時間来てもらって、掃除洗濯食事をお願いすることにしました。ヘルパー料金は1時間25ドル~30ドル。日本のような介護保険がないので、これも自腹です。

連邦政府が管理するメディ・ケア(65歳以上の高齢者向け医療保険)や、州と連邦制度が共同負担のメディ・ケイド(低所得者・身体障碍者向け公的医療保険制度)なども利用できますが、メディケアでカバーできる内容は限られているし、メディケイドは民間の保険や自己負担での対応できなくなった場合にのみ使え、デイケアはカバーされません。つまりは自分の持っているお金がなくなって、ようやく政府が助けてくれるってことなんです・・とほほ。

ですから、リッチでない普通の高齢者にとって、費用負担は非常な重荷。経済的格差がサービスにもつながり、デイケアに行かずに自宅で過ごす高齢者が多いのだとか。

それではデイケアってどんな所か?
ハワイの挙式場として有名な写真右のセントラル・ユニオン教会と同じ敷地内にある、2階建てビルのデイケアを見学させてもらいました。

15年続いてきたセントラル・ユニオン教会のアダルト・デイケアでは、食事2回にスナックがついて、一日のスケジュールはカラオケ、体操、生け花、お絵かき、花札遊びなど、料金は一日79ドル。(介護が必要な場合には重度によって92ドル、103ドルなどのコースもあり)また追加料金がかかりますが、ガラス工房やハワイ州議会の建物を訪れたり、美味しいレストランに遠出したり、盆ダンスの催物も行われていて、アクティブシニアにも楽しい団欒の場所となっているようでもあります。

ここの献立表を見ると、ローストビーフ・サンドイッチやハンバーガー・ステーキなど洋風メニューが多いのですが、拝見するとサラダやフルーツ皿もでて、とっても美味しそう。そのうえ煮しめとか、ポーク豆腐などの日も見かけました。ディレクターに聞いたところでは、ここで働く人は日本語を話しませんが、平均年齢が80歳を超える利用者の中には日系人が多く、日本語も飛び交っているとか。参加する人数は毎日違っていますが、平均50~60人が利用し、まだ人数にも余裕があり、受け入れ可能とのことでした。え、デイケアって1か月で15万円程もかかるんですねぇ・・

  
 写真左:セントラルユニオン教会のデイケア施設 写真右:送迎車のドロップオフ場所

2009年に設立され、日本ファインメディカルが運営するハワイの日系人を対象とした日本式デイケア「サクラ・ハウス」。若い世代との交流も積極的に行い、折り紙やちぎり絵、図画工作など日本のアクティビティも多彩、朝食昼食スナック2回付きで一日77ドル。充実したサービス内容に比べると値ごろ感があるからでしょうか、本日現在金曜日しか空きがないとのことで非常に盛況でした。

母国語が日本語でも高齢になると固有名詞を忘れて、「あれ」「それ」ということが多くなりますが、後から習得した英語の単語はドンドン消えていく日系一世にとっては言語で困ることが多い。お世話をするスタッフが英語しか話せない場合、イライラが多くなるのですが、サクラ・ハウスの場合は日本語も話せるスタッフが全体の70%はいるとのことで、故郷日本を思い起こさせてくれるということで、利用する人が多いのかもしれません。日英両語を話すバイリンガル・スタッフがいることを表立って出しているデイケアはここだけでした・・・と書いたところで、最近もう1つ日本語のデイケアセンターが出来たという話を聞きました。WEBで調べてもまだ名前がでてきませんが、わかったらまたご紹介したいと思います。

  
 写真左:セントラルユニオン教会デイケアの休息室 写真右:同じく9月のカレンダー

アメリカ内で2014年のベスト・ナーシング・ホーム一位を獲得したハワイの高齢者介護施設でこの現状です。億万長者がいる割合は全米No.4と言われるハワイ、高級な介護センター(リタイアメント・ホーム)はプールつきとか、秘書つき、送迎サービスつき、食事はウエイターやウエイトレスが対応なんて豪華なものがありますが、お値段もそれなりにすごいことに・・・

土地が高く物価も高いハワイでは、卒爾ながら介護を必要とする普通の高齢者にとって住みにくい楽園のようで。介護が必要になる前に高齢者へのケアが充実した日本に戻る方が増えてきているのはわかるものの、うらやましさ&さみしさが伴います。

★日本人のためのシニアフェア
10月21日(土)午後1時半から4時までカハラモール隣にあるハワイUSAフェデラルクレジットユニオンのカハラ支店会議場にてハワイのシニア・ケアをみんなで考えようというセミナー&ディスカッションが開催されます。入場無料、ウォークインOKというもので、内容は:メディケイド、介護の現実、ホスピスのボランティアなどのプレゼンテーションと質問やディスカッションなど。主催:みんなのケアネットワーク、共催:なごみフォスターホームズ 問い合わせは:808-773-9234

NPOハワイシニアライフ協会10年を迎えて
  
    写真:盛況だったシニアライフ協会の10周年記念親睦夕食会、ダニーさんも出席

2007年9月に設立し、創立10周年を迎えたNPOハワイシニアライフ協会の記念親睦夕食会が、9月28日(金)ハレクラニ・ホテルのハウテラスにて開催されました。偉大なエンターテイナーのダニー・カレイキニさんも参加されて、楽しいひと時に。現在では950名の会員、13の支部、法人会員41社と大幅に増え、日米ボランティアの協力のもと友達作りやイベント参加などアクティブ・シニアの集まりとして、ますます成長しています。

 

● ザ・バスからのお知らせ

10月1日から大きな変更がありま~す。それは今まで乗り換えしたい時には「トランスファー」と言って乗換券をもらっていたのですが、それがなくなります。トランスファー券は2時間以内に使わなくてはいけなかったので、それもちょっと不便でした。

その代わり一日乗り放題パス(大人5ドル、子供6歳から17歳 2ドル50セント、シニア 65歳以上 2ドル)を、乗車の際運転手から購入。一日パスの有効期限は、その日の深夜0時から翌日の深夜2時59分まで27時間有効。また今まで発売されていた4日間パス(35ドル)は廃止。

パスを購入しない場合の料金は今まで通り、片道大人2ドル50セント、子供1ドル25セント、シニア1ドル 現金でお釣りがないよう前もって準備要。

幼児5歳未満は、大人一人につき幼児一人無料だが席を使わないことが条件。
シニア
は65歳以上である事を示すザ・バスのシニアカードかメディケア・カードを提示することが条件。

1か月乗り放題のバスパス 大人60ドル、子供30ドルで変わらず。 
各月の初めから月末まで乗れるパスで、前月の10日前からフードランド、セブンイレブン、タイムススーパーマーケット等で販売。シニアカードを持っている人は1か月5ドル カリヒのバスパス事務所で購入要。パスポート持参すればシニアカードを年間10ドルで購入可能とは長期滞在者に便利で、皆さんよく利用されているとか。

 

介護は覚悟、覚悟の老後の姫庵より 

 

 

●「知らないハワイがいっぱい 最新版」
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